ポプリの作り方と利用法
 

昨今のハーブ、アロマテラピーブームで、ハーブ小物をお店で目にする機会も多い事と思いますが、良いものはかなり高価ですね。名前にハーブとついているだけで、あら、と思う「もどき」ものも随分目につきます。自分の庭で収穫したハーブで、気軽に香りの小物作りをしてみてはいかがでしょう。

夏の終わりに摘み取って、よく乾燥させておいた花や葉は、あたためたり、すりつぶしたり、混ぜたりする事で、より魅力的な香りを発揮します。今回は、簡単なポプリのつくりかたと、それを利用して出来る「シューズキーパー」、「ハンガー」、「卵のポマンダー」をご紹介しましょう。


ポプリの超簡単な作り方
 お好みのハーブの花や葉を用意し、ビニール袋の中でまぜあわせてからエッセンシャルオイルをたらす。一日数回、大きくまぜる。2週間ででき上がり。

  • リラックスなら----ラベンダー、ローズをメインに。
  • スパイシーにするなら----オレンジ、ミント、レモンピールをメインに。
  • 森林の香りにするなら----レモンバーベナ、リンデン、ニオイヒバをメインに。

メインの香りが決まりましたら、色や合う香りを考えながら、少しずつ別のハーブを足していってみましょう。だんだん、「もっと好みの香りに近付けたい」「もっと香りを長持ちさせたい」と思い初めます。そうなったらもう、こっちのもの。あなたも立派な、ハーバリストです。一歩前に進みましょう。

もう少し本格的なポプリの作り方

1.ドライポプリ

  • 用意するもの
    密閉できるガラス瓶、乳鉢と乳棒、メインとして、ラベンダー花2カップ、副材料として、バラの花と葉2カップ、マリーゴールド1カップ、矢車草1カップ、クローブ、オールスパイス、ナツメグ、シナモン各小さじ1/2、保留剤-香りを保たせるため混ぜる-として、オルスリート小さじ1、エッセンシャルオイル-ローズ数滴
  • 作り方
    乳鉢に保留剤を入れて砕き、オイルを垂らしてなじませる。ラベンダーに、副材料を一つずつ入れてよくまぜあわせる。全部いれたら、冷暗所に3週間ねかせる。時々ゆすると、香りがなれて、まろやかになる。


2.モイストポプリ

  • 用意するもの
    密閉できるガラス瓶、メインとして、ライラック花1/2カップ、副材料として、ブルーマルバ大さじ2、ラベンダー大さじ3、クローブ小さじ1、ライラックオイル2滴、保留剤として、安息香小さじ1、粗塩2カップ
    • 作り方
      粗塩にライラックをいれて、混ぜあわせる。他の材料を全部いれ、オイルを加えて6週間ねかせる。ときどき、静かに混ぜる。



    さて、ポプリができ上がりました。これを何にどうアレンジするかは、あなたのセンス次第です。ここでは、一番基本的な形をご紹介しますので、お好みでお楽しみください。

    1.シューズキーパー

    平たく言えば、靴の中に入れておき、形崩れ防止と消臭効果を兼ねたものです。ぽってりと作ります。

    2.ハンガー

    3.枕、クッション、ぬいぐるみなど

    最後に....  ポプリの香りは半年位でなくなります。もっと長く楽しみたい時は、市販のポプリオイルをふりかけるか、また新しいものを作るのも良いでしょう。使わずに残ったポプリは、入浴剤にもなります。特に粗塩を使ったモイストポプリは、塩健康法が流行したのでおわかりの通り、肌がしっとりして、芯からあったまります。洗面器にいれて、手だけ、足だけあっためるのも保温効果がありますよ。わが家では、一年前のモイストポプリでお客様に手浴の体験をしていただいて、とても喜ばれています。皆様も、それぞれのご家庭に合った楽しみ方をしてみて下さい。次回は、寒くてこもりがちになる冬、ハーブを使って出来るお菓子に、的をしぼってご紹介しましょう。お友達を呼んで、ハーブが主役の午後のお茶をゆっくり楽しんで下さい。それでは又、お会いしましょう。

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